犬のジステンパーによる神経障害を知る
けいれんを起こし倒れる。
ジステンパーによる神経障害の症状
ジステンパーウイルスに感染すると下痢やおう吐、咳や鼻汁、けいれんなどの神経障害が現れます。
これらの症状は同じ時期に起きるものとされていましたが、最近では神経症状だけが現れる事もあるようです。
ジステンパーの神経障害では、たいていの場合けいれんを起こして倒れ、泡を吐き、失禁します。
病気が進行すると、この症状をたびたび起こすようになり、しだいに食欲がなくなり、体力が落ちてゆきます。
また、四肢がまひしたり、頭部や体の一部がピクピクとひきつるチック症状が現れるようになります。
ジステンパーによる神経障害の原因
ジステンパー感染により脳のニューロン(神経細胞)がおかされることが原因です。
ジステンパーウイルスが感染するのは多くの場合、生後6ヶ月以内の子犬がかかります。
ジステンパーウイルスはワクチンを接種しても発病することがあります。
これはワクチンの接種時期が適切ではなかったことや、犬の免疫がつかなっかた事などがあげられます。
ジステンパーによる神経障害の予防・診断・治療
診断
ジステンパーに似た症状を表す病気としては心臓の疾患があげられます。
心臓の疾患の場合は神経障害は起こさないので神経障害があらわれるか、あらわれないかで見分ける事が出来ます。
また、ジステンパーはてんかんの症状にも似ていますが、てんかんの場合は年齢はさまざまな年齢の犬に起こります。
ジステンパーの場合は、幼い犬に見られ、食用不振などから見分ける事が出来ます。
治療
完全完治の良い方法はありません。犬の体力を保たせることが主な治療になります。
ジステンパーになると、幸い症状は治まったとしても、チック症状や麻痺などの後遺症が残ることがあります。